組み込みシステムは、家庭用機器、産業用機器、医療用機器等、電子制御を必要とするほとんどの製品に用いられている。2010年の時点で、身の回りにある機械(機器)の多くは、組み込みシステムが内蔵されていると言ってもよい。(→#具体例)
また、マイクロプロセッサ等の製造技術の進歩や生産効率の向上などともに、組み込みシステムのハード部分にかかるコストが低減し、導入へのしきいが低くなったこと、さらに、機能の追加や変更に際しては、ソフトウェアを書き換えるだけで回路の変更は最小限に押さえられ、全体的なコストが低減出来ることなどから、広範囲の製品に搭載されるようになった(→#歴史)。
ハードウェア
組み込みシステムを搭載した機器のハードウェアの構成パターンとしては以下のようなものがある『よく分る組み込みシステムの基本と仕組み』p.23。
- 独自のハードウェアのみで機器を構成する。
- 汎用のマイコンボードと独自のハードウェアを組み合わせて機器を構成する。
- 汎用のハードウェアのみで構成する。
製品の目的や、製品が販売されるマーケットの性質に応じて、上記からパターンが選択される『よく分る組み込みシステムの基本と仕組み』p.24。
より具体的には以下のような要素を考慮してハードウェアの構成が検討される。
形状が特殊であったり、サイズが特別に小さい製品などでは、汎用のハードウェアを内蔵することができないことがあり、その場合は専用のハードを新たに開発しなければならなくなる。
「量産品か、少量生産品か」というのは、独自ハードウェアは、開発コスト(回路設計費、基板設計費等)がかかる、という事実があり、量産品の場合は全体の大きなコストの中にそれを含めてしまえば良いのだが、少量生産品の場合はそうできないというハードルがある、ということである。
厳密で適切な選択となると、原価計算も踏まえて行う必要がでてくる『よく分る組み込みシステムの基本と仕組み』p.26。